仁義なき嫁・緑陰編

続仁義なき嫁5~緑陰編~をお読みいただいた皆様、ありがとうございます。
これからという方は、どうぞ、本編を先にお読みください。

さて、バリ編・広島逃避行編・そして軽井沢避暑編と旅行続きになっていましまいましたが、それぞれ違うテイストの旅が書けて楽しかったです。
できれば、旅行が立て続けにならないようにしたかったのですが、今後の展開の事情もあり、このようになりました。
ここで、京子の過去を書かないと、もうチャンスがなかったのです。

内容は…、暗いですね。
その暗さを、暗さとして書かないように苦心しました。
特に、京子の過去は。

私としては意外とあっさり書けたと思ったんですが、実は、語り部を任せた悠護の態度が予定していたものとは真逆になりました。
もっと、へらへらと話すはずで悠護を選んだのですが、プロット段階から「俺は泣けて話せない」というテンションで…。
こっちが困りました。

嫁はシリーズも長くなりましたので、舞台だけ用意して、後は好きに話してください。みたいな感じでプロットを作っていくのですが、今回はやっぱり、子どもはどうするのみたいな話もちらほらと。
これもどこかではっきりさせておきたかったので、タイミングも良かったです。
京子の親友である周平の元愛人は、仁義なき嫁旅情編でさらりと記述がありまして。周平が手切れ金を渡しに行ってます。なので、あの旅行における周平の本当の目的はそこだったんです。
由紀子、おまけ。
周平が自分できちんと結婚を報告して、ケジメをつけたかった女性なのでした。
でも、男女の愛情とはちょっと違った『情』です。

今回、みんなで避暑に行かせてよかったなと思えたのは、京子・岡崎・周平のまったり感を書けたことですね。横浜舞台だとあの三人が一緒のシーンを入れ込むのは難しいので。

そして、仲の悪い京子と周平が楽しかったです。
あの二人の関係、好きです。
仲良くなることはないと思います(笑)。

あと、岡崎の前だと瞬間だけ舎弟に戻る周平も、書いていて楽しかったです。あきれつつ、くだけたところも見せつつ、虚勢張ったりしてるのが。
佐和紀も岡崎に対してはそんな感じですね。さすが、アニキ…。

ようやく実現した入れ墨の完成。これに絡み、過去と現在、出会いによる変化なんかを考えながら書きました。
周平だけじゃなくて、ユウキも。

周平はやっぱり、過去の中に佐和紀を入れるのはイヤなんだそうで。
一応、あのちぃちゃんでさえ、佐和紀を待機させておこうとしたんですが、それを佐和紀からも断られると言う…。

入れ墨と周平の過去については本編内の記述がすべてです。
そして、それに対する佐和紀の対応も、あんな風です。
私は、「ドライだな」と思いました(笑)。
もっと話さないの…?と。話さないんですね。
いいみたいです。あれで(笑)。

書いていて思うんですが、二人の物事に対する見方はズレてますね。なんか噛み合いません。
ひとつの事象に対する感情の持ちようからして違っていたりして、生まれも育ちも違うというのはこういうことか…と思いました。
それが結婚の条件でよく言われる「価値観」ってことだと思うんですが、思いっきり違っています「価値観」(笑)。
でも、いまのところはお互いを思いやっているので、いいのだと思います。
(だいたい二人がそこを重視しているかも不明なので。この二人の結婚の条件は「性の一致」じゃないかと思います)

たくさん出て来たゲストキャラのこと。

環奈のバカっぷりが可笑しく。
かっこつけたいんですけど、いやー、無理でしたね!
本人はレギュラーになっちゃおうかなみたいなことを脳内に語り掛けてきてましたが、「ないなー」と答えておきました。もうちょっと大人にならないとね(笑)。

悠護の後継者は幸弘の方がいいね…と思ったんですが、幸弘は士業についてそうな気がします。弁護士とか税理士とか。お硬いやつ。
年齢の割には大人びているのは、環奈がバカだから、かな(笑)。
そして、悠護もバカだから…。
ちなみに、幸弘の名前も、大滝組長がつけたという設定です。

皐月に関しては、あんな感じになりました。
あの子と話しているときの佐和紀は完全に「男」で、しかもちょっと苦手意識というか、「良いとこの子」に対する線を引いている部分があって楽しかったです。
皐月もちょっと抜けてますね。
良いとこの子だからです。出生の秘密は重いけど、他の苦労をしてませんので…。自分と環奈の悪行を必死で隠している悠護の暮らしが見えるような(笑)。

トランスジェンダーなんですが、心と体の不一致に悩んでるキャラにはしませんでした。
悠護や環奈は、皐月を『皐月』という個人としてしか扱っていない。そういった境遇の中で育っているし、皐月自身は自分を『女』というよりは『女性寄り』と認識しています。
モノの考え方において女性的な部分が多くみられるけれど、スカートやリボンを特に好まないマニッシュな嗜好です。紋切型から少しズラしました。

悠護。彼はどうにもレギュラーを狙いに来ている気がしました。今回。
そのために石垣を留学させたいんじゃない…と思ってしまいます。
石垣・三井とはすっかりお友達ですね。
記述のあった通り、実は狙っている女性が別にいます。結婚したいと思ってるんですけど、脈はまったくありません。悠護の恋愛観は独特なので、女はその相手、男は佐和紀狙いでくるかも…しれません。

えー、レギュラーになるんかな、今後…。
まず、悠護と環奈で、どっちが準レギュラーになるかで潰し合いかな…。

悠護に対する周平の話し方に一貫性がないので、混乱された方もいるかと思います。私も、どっちかにしてくれ、と思いました…(笑)。
昔馴染みだけど悠護が上位者でもあって、複雑なところです。執筆中から悩んでいたんですが決められず…、文庫化するときには修正入れたいです。

佐和紀の両親についても進展させました。本当にちょっとですが(笑)。
お察しの通り、牧島氏が今後のキーパーソンです。
もちろん、佐和紀の前に再び現れます。
キャラを作ったときは気づかなかったんですが、あの人は佐和紀の好みのタイプなんですね…。落ち着きのあるインテリ。そして、年上。
周平のライバルとして、ちゃんとキャラ立ちしてくれるといいんですが。
(読者は嫌かもしれませんけども…。周平がもしも闇落ちしなかったら、牧島みたいになったんじゃないかと思うと楽しいです)

佐和紀の今後も確定してしまいましたが、これは予定外でした。書いている中で、そうなってしまって、修正できず(笑)。
まぁ、周平&岡崎&京子は今後、そんな感じで動きます。

周平が入れ墨で落ち込んだ一瞬は、「連れて行きたい!」ってなるのかなと思ったんですけど、そんなこともなく(笑)。
そこはもう線を引いてるんですね。
でも、別れなきゃいけないほど離れた業界でもないので、そんなに深刻になるほどでもないです。ただ、大磯の御前が、嫁見せろとか、嫁連れて来いとか、味見とか言わなかったら(笑)。

まだまだ作品にツッコミたいことはたくさんあるんですけど、あんまりにも要素が多すぎるので…。
サクッとまとめておきます。

◎周平に対するシンの態度が…(笑)。いい感じに適当に。

◎作品中でスーパーカーと書いたランボルギーニ。まぁ、5000万ぐらいです。周平曰くの裏話は「エンゲージが2000万なら、車として妥当」だそうです。へー…。(エンゲージが100万のダイヤなら、乗る車は800万ぐらいだったりするわけで、そこから行けば、まだ安いみたいな。まぁ、ダイヤが高すぎます。)
一年持たずに、乗り換えそうだなぁ。

◎ユウキは、予備じゃない分はまだ持っているんですか…(笑)

◎佐和紀は樺山氏もきっちりオトしてます。

◎ひそかに始動し始めた石垣。留学前にどこまで思い出を作るつもりなのか…。

◎周平とライフルとスーパーカーの話をしたら、友人から「西部警察」と言われましたが、書いているときから、そう思っていました。

◎なぜだか、佐和紀は三井の服を当たり前のように勝手に着る。

◎料理のできない京子と、フォローする周平。(萌え)

◎いつもは安楽椅子な旦那も、今回は駆けつけたよ!と読者に声を大にして言いたい私。

今回、執筆中のヘビーローテーションは【ラッツ&スター】でした。
次に読み直すときに是非どうぞ。
『SING!SING!SING!』というアルバムをエンドレス再生してました。

その中でも、テーマ曲は「熱帯夜/真夏のエクスタシー」です。
これが緑陰編のエロ周平にドンピシャで。
最近の周平のテーマ曲でいいと思います。

「Dreams Come True」by谷村新司 もテーマ曲として健在ですが、ここのところの周平は、年上の余裕だけなく、若さを取り戻してる感があるので。

本当、岩下夫婦は幸せそうで何よりです。
今回、新たに伏線を引きましたので、今後はそれを目掛けての展開になって行くと思います。仁義なき嫁を書くにあたって決めた筋書き通りに進めるつもりですが…、なかなかシリアスです。(それでも笑いは入れて行きたい…)

やっぱりシリーズものですから、大波小波を乗り越えて、その上でラブラブなとこ見せつけて行こうよ!って思います。
それはないでしょーと読者を叫ばすこともあるとは思いますが…、頑張って走り抜けたいと思います。

でも、周平がひそかに抵抗しております…。
今後は、周平VS作者となりそうな気配(笑)。
拒んでくるんですよね…。「その展開、止めましょう」的な…。
いや、無理だから。決めてたから…!って頑張る作者です。

今後は、ちょっとずつ極道ものらしくなって行く予定です。

それでは、次の作品でもお会いできますように。
よろしければ、感想などお聞かせください。